【音楽理論・楽典】譜表と音名③-保育士試験対策-保育実習理論-

譜表と音名①〜②のおさらい


これまで①~②と楽典の「譜表と音名」を音楽大学受験レベルではなく
できるだけ保育の現場でも実践的につながるよう保育士試験対策目線でも解説しています。

譜表と音名①
譜表と音名

半音・全音は鍵盤にも表れる

半音・全音の音程間を把握しよう

半音と全音の考え方は音程の度数、和音や移調など保育士試験の中で特に難しい部分にでてきます。


保育士生活の中でこれがどう生かされるのかはわかりません・・(笑)が


試験を解く上で鍵盤の構造を意識する必要があるので
この機会にぜひ鍵盤がどういった幅の間隔でできているのかも見返してみてください。

全音と半音が鍵盤のどの位置にあるのか弾いて確認してみよう♪

試験開始直後、問題用紙に鍵盤の絵を描いて問題を解くというのも受験の一つのテクニックです!

鍵盤を書けるようになっておくのも手ですよ(音大時代もよく書きました!)

試験対策に「ドレミファソラシド」の鍵盤(黒鍵含む)をお手本を見ずに書けるようになっておこう!

幹音・派生音

白い鍵盤の部分ドレミファソラシドを「幹音」
それ以外の黒い鍵盤の部分を「派生音」

といった説明をしている参考書や説明を見かけましたが少し解釈違いだなと感じました。

確かに白い鍵盤の「ドレミファソラシド」には変化記号(#♭)がついていません。
しかしそこに変化記号がついた時、黒鍵のみに定まるとは限らないからです。

基準の「ド」にダブルシャープを付けると、#が二つ付く=半音二つ分あげる=「レ」になり、黒い鍵盤を飛び越えて白い鍵盤で定まります。

もっとわかりやすいのが、「ミ」の音です。

「ミ」の音に変化記号(#)を付けた場合、半音一つ分あがると「ファ」の音に。「ファ」は白い鍵盤
に定まりますよね。

(「シ」も同じですよね。半音上がると白鍵の「ド」になります)

変化記号のついていない音を「幹音」 変化記号がついたら「派生音」という方が
シンプルな解釈の仕方だと思います。

この半音上がる、半音二つ分(全音)上がるという考え 難しいですよね。

保育士試験の楽典内でメインになる 音程(完全・増減・長短)、和音に関わってくるのでまたしっかり説明したいと思います!

変化記号-異名同音-

異名同音

異名同音とは楽譜・鍵盤上も同じ位置にあって、同じ音の響きだけど#♭がつくことで
音名の呼び方が変わってしまう=異名となる音のことです。

#と♭の変化記号は、基の音を上げたり下げたり音色を変化させますが音名が別であっても
鳴らしてみると音が全く同じということがあります。

「ドレミファソラシド」にすべて#をつけて半音上げてみました。

今度は「レミファソラシド」に♭を一部つけると・・全く同じ音階になるのです。

変化記号によって異名同音という状態になる。
このルールの部分をしっかり理解しているといいでしょう。

(それぞれの音階は嬰ハ長調変二長調といい異名同音調の組み合わせの一つです。)

これは十二平均律の話をすべきか小難しい話が続くので・・

れは同じ音程なのに#verと♭verがあるんだな!不思議!
程度の理解で十分です・・💦 

異名同音の部分はしっかり理解しておいてくださいね!

譜表と音名まとめ

保育士試験対策用の教科書を読んでいて思ったことはクラシックの楽典を基準としているのに詳しい解説が省かれており、逆に疑問を生んで音楽試験に苦手意識が生まれてしまっているのではないか…

しかし、試験が通ればそれでよし!とわりきって、勉強するのもひとつ。
疑問を徹底的に取り除いて理解するのもひとつの手です。

このブログが少しでもみなさんの疑問の解消になればと思います♪

譜表と音名