【音楽理論・楽典】拍子とリズム-保育士試験対策-保育実習理論-

リズム・拍・拍子とは

リズム

リズム

リズムは自然界にも、言葉の中にも存在します。
それが一番良く体験できるのが「絵本」です。
オノマトペ、韻を踏んだ文章など言語の意味がまだわからない赤ちゃんでも
繰り返されるリズムが心地よく感じたり刺激になるのです。

ビート(拍)

ビート
(パルスという解釈もありますがここではビートで紹介します)

一方、リズムとは違って強弱や休符など区切りを感じさせない規則的な連続音を拍(ビート)よびます。無機質な打点音、そこに休符や強弱関係が生じて区切りを感じれば、リズムともなるのです。

拍子

拍子

拍子は
区切りの無い拍(ビート)に、強弱関係が同間隔に規則的に繰り返される
状態

時報の音を聴いてみよう。ピッピッピッと連続して鳴っているのが拍!
でも、そこでポーンと時刻を知らせる区切りがあるのでリズムを感じるんだ。

拍子の書き方・拍子記号

拍子の書き方・拍子記号

4分音符が1小節の中にどれだけ音符が入るでしょうか。それを決めるのは分子の数。
2/4, 3/4, 4/4も基準となるのは分母の4=4分音符
分子の数だけ、4分音符がどれだけ入るのかで拍子が決まります。

一般的に2拍子、3拍子、4拍子

一般的に2拍子、3拍子、4拍子のイメージとして定着しているのは、
「4分音符」が基準の2/4拍子、 3/4拍子 4/4拍子
でしょう。

特別な拍子記号は2種類!

2種類の拍子記号 
2種類の拍子記号 

上下拍子の数は違うのに音符の記譜は全く一緒!💦

2/2,4/4拍子の違い

分数以外で表せる拍子記号は二つあります。
どちらも楽譜上では音符の並びが同じなので初心者にはややこしい部分かもしれません。

2分音符、4分音符の意味を確認してみよう!

拍子の種類

単純拍子

単純拍子

単純拍子は2,3,4拍子
強弱が何拍目に位置するかしっかり捉えよう。

ここでピアノ上達・ピアノ実技試験にもつながるのが、この強弱関係

2拍子、4拍子

こども向けの楽曲で多いのが2拍子、4拍子のアレンジです。
この強弱の違いを意識した演奏をすることで、音楽活動にもメリハリをつけることができるのです。

2拍子はマーチ系

複合拍子・混合拍子

複合拍子・混合拍子

複合拍子:6,9,12拍子 (付点音符、3分割でとらえられる)
混合拍子:
5,7拍子(2と3拍子、4と3拍子 二つ以上の拍子を合わせた拍子)

保育士試験の教科書ではこの部分はさらっとした解説のみでした。
こどもの曲には変拍子などの曲は殆どありませんので、ここは知識として

6/8拍子は「みかんの 花咲く丘」「思い出のアルバム」など
こどもの歌としてあがるので覚えておきましょう。

強弱・リズムの変化

アウフタクト(弱起)

アウフタクト

基本は第1拍が強(強起)で始まりますが、上の楽曲のように1拍以外からメロディが歌われる場合は弱起:アウフタクトといいます。

小節が書かれていなかったり、最後の終止線前の拍数でアウフタクトの曲かどうか見分けることができます♪

アマリリス:ガヴォット

公開している楽譜「アマリリス」は本来はアウフタクトから始まります。強弱を意識すると
ガヴォットという踊り向けの音楽にぐっと近づきますよ!

シンコペーション

シンコペーション

シンコペーションとはタイや休符などのリズムの変化によって一時的に強弱関係が変化する状態をいいます。

8分音符+4分音符の組み合わせで有名な曲が「ピクニック」
タイで変化する曲が「南の島のハメハメハ大王」など
何度も弾いて歌って習得しましょう!

私と体形がちょっと似てる「となりのトトロ」のテーマ曲も
サビの部分がシンコペーション! ぜひ歌って覚えてみてね

まとめ

拍子とリズムのは理論的な解釈と、実際に演奏するとでは別次元な話ですよね!
自分の弾くピアノ、なんとなく単調で間延びしているな、躍動感がでないなと感じている方は、こういった強弱関係を意識して弾いてみるとより音楽的な表現力がでるかもしれません。

次回は音楽用語・奏法に関する音楽用語 ひたすら暗記する項目です!(笑)

記号と楽語