【ピアノ実技対策】令和五年度-音楽に関する技術・本番までに確認すること-保育士試験

音楽に関する技術-合格するためのアドバイス-令和5年度版

この記事では実技試験に向けて公式サイトに掲載されている受験要綱・注意書きを一つずつ確認していきます。

課題曲に取り組む前に、確認しておくべきことを結構あるんです!
持ち込み楽譜や、練習の仕方、本番までにしておいて欲しいことなどまとめました。

課題曲についての解説

保育士試験ピアノ実技課題曲解説

楽譜の様式について

  • ピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかで演奏すること。(楽譜(紙のみ)の持ち込み可)
  • ピアノの伴奏には市販の楽譜を用いるか、添付楽譜のコードネームを参照して編曲したものを用いる。
実技試験(前期)概要

楽譜は紙のみです。
昨今、換気のため窓が開けられたり、空調の影響で楽譜が飛ばされる可能性もあります。
厚紙にしっかり張るなど対策しておきましょう。

  • いずれの楽器とも、前奏・後奏を付けてもよい。歌詞は1番のみとする。移調してもよい。
実技試験(前期)概要

前奏・後奏は付けてもOK! 移調も可能!
G(ト長調)、F(ヘ長調)が声の音域として無難かと思います。

C(ハ長調)は調号がなく弾きやすいですが音域が歌いやすいとは限りません。

声域の確認

声域の確認
5幼児の歌唱声域と子どもの歌曲集の音域についての考察を参考

子供は悲鳴のような甲高い声を一瞬出せたりしますが、「歌う」のは自分でコントロールしなくてはならないのでまだ身体の未熟な子供たちにとって音域の広い歌は難しいのです。
声を出せる=歌えるかは別です。

子どもと一緒に歌う曲を想定してるのに大人が歌えない音域なんてもっての他!

ピアノ楽器について

注意1:ピアノは会場に設置された楽器(グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノのいずれか)を使用する。

実技試験(前期)概要

普段、電子ピアノで練習していた方が、いざ本番でアコースティックピアノを弾いたら、鍵盤の重さにとまどったり、音の迫力に圧倒されたりと失敗例はピアノ初心者あるあるです。

もし時間があれば、
レンタルスタジオなどでアコースティックピアノを弾くことになれておく
心強い経験となることでしょう。

電子ピアノの場合、音量を上げ下げできるため、
歌と伴奏のバランス注意しましょう。
試験会場で電子ピアノの場合は弾く前に必ず確認しましょう!

伴奏について


注意4:曲全体を通じて、次のように演奏した場合は採点の対象外となるので留意すること。
  ・全体を通して伴奏しないで歌だけを歌った。
  ・全体を通して歌を歌わないで伴奏だけを弾いた。
  ・歌と同じ単旋律のみを弾きながら歌を歌った。

実技試験(前期)概要

ここを読むと「弾きながら歌うこと」「伴奏(コード・和音)」であることを求められているように思います。単旋律のみではNGで、左手はコードなどで伴奏、右手は単旋律でメロディラインを弾くのは良いともいえます。

メロディを弾くコード伴奏
メロディを弾くコード伴奏
メロディを弾かない伴奏(弾き語り譜)
メロディを弾かない伴奏(弾き語り譜)

一般的に市販されてる弾き語り楽譜は左手がベース、右手が和音と歌のメロディは弾きません。

(個人的な意見として)歌に自信がないのであれば
わざわざ合唱や弾き語り専用の楽譜を選ばなくてもいいと思います。

とはいうものの、弾き語り譜の方が単純な動きで弾けますし、
集中して歌えるというメリットもあります。
自分の歌いやすい、弾きやすい方を選んでね!

保育の現場で求められるピアノとは

保育所保育指針幼稚園教育要領 第2章 ねらい及び内容

保育士等と一緒に歌ったり、手遊びをしたり、リズムに合わせて体を動かしたりして遊ぶ。

⑥感じたこと、考えたことなどをや動きなどで表現したり(省略)する。

音楽に親しみ、歌を歌ったり、簡単なリズム楽器を使ったりする楽しさを味わう。
(4)感じたこと、考えたことなどをや動きなどで表現し
たり(省略)する。


(6)音楽に親しみ、歌を歌ったり、簡単なリズム楽器を使
ったりなどする楽しさを味わう。
保育所指針・幼稚園教育要領より

試験で求められる音楽は、保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現、と定められています。

試験にもでてくる「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」では音楽についてどうあるべきか、上記のように書かれています。試験通過も大事ですが、その先の保育の現場ではどんな音楽が求められているのか、試験で求められる音楽のヒントになるでしょう。

最後にピアノ以外の楽器も選択肢にいれよう

ピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかで演奏すること。(楽譜(紙のみ)の持ち込み可)

ギター、アコーディオンで伴奏する場合には、添付楽譜のコードネームを尊重して演奏すること。

注意1 : ピアノ以外の楽器は持参すること。持参楽器の不具合(弦切れなど)がないよう注意すること。


注意2 : ギターはアンプの使用を認めないのでアコースティックギターを用いること。カポタストの使用は可。

注意3:アコーディオンは独奏用を用いること(合奏用は使用不可)。

実技試験(前期)概要

ピアノを中心に語りましたが、ピアノ以外のギター、アコーディオンも伴奏楽器として優秀ですし、ピアノがどうしてもダメという方はギターに挑戦してみるのもいいと思います。

G,G7,C,D7,Am/F,C7,Bb,
この8つのコード・ポジションを覚える方が楽と感じる方もいるのではないでしょうか。

ギターの初心者の難関 Fコードがばっちりあるのでギターも一筋縄でいかないところですが、屋外でも伴奏楽器として使えるギターを選ぶのもありですよ。

保育士試験は通過すれば終わりではありません。合格した後も今度は保育士として仕事をしながら、より実践的な音楽が求められることでしょう。音大卒でも間違えた音楽試験です。でも練習したことは絶対裏切らないので、ぜひ参考に試験に挑戦してみてくださいね♪