音楽試験課題曲について
令和5年度の保育士試験実技日程は
令和5年7月2日(日)/令和5年12月10日(日)となっています。
幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の両方を弾き歌いする。
実技試験(前期)概要
求められる力:保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること。
前期課題曲
1. 『幸せなら手をたたこう』(作詞:木村利人 アメリカ民謡)
2. 『やぎさんゆうびん』(作詞:まど・みちお 作曲:團伊玖磨)
課題曲の楽譜は保育士試験実技試験概要のページからDLできます。
著作権の関係上、楽譜や歌詞などはこちらでは掲載できませんが
楽譜出版社や個人の楽譜販売など試験対策用にアレンジしてある楽譜を利用するのも手です。
しかし、課題曲の楽譜も必ず目を通すようにしましょう。
幸せなら手をたたこう
「幸せなら手を叩こう」はアメリカ民謡 “If You’re Happy and You Know It”を作詞家の木村利人氏が日本語に訳し、童謡・歌謡曲としても親しまれています。
英語詞も”If you’re happy and you know it, stomp your feet!”(足を鳴らそう)
など身体の部位を触ったり、体を動かせる活動的な歌ですので
試験通過後も末永くグローバルな音楽活動ができる曲だと思います。
4/4拍子ですがアウフタクトの楽曲という意識をもちましょう。
前奏を入れた方が出だしのタイミングもその後のリズムも把握しやすくなるでしょう。
前奏を入れない場合は弾く前に1234・123とカウントを数えて弾きましょう。
付点8分音符+16分音符の組み合わせは鉄板!
必ずマスターすべきリズム!
移調する場合
公式サイトの楽譜ではト長調ですがしっくりこない場合は移調してもいいと思います。
私だったら、Fkey(ヘ長調)に移調します!
コードがCkey(ハ長調)のものが多いのと、
中央ドを基準にして音程差がつくので歌いやすいかなと。
調号がないハ長調を弾くのは簡単かもしれませんが、歌うには最低音が気になります。
(男性の場合はこれぐらい下げる必要があるかもしれませんが)
幼児に歌って聞かせることを想定としているならあまりオススメできません。
やぎさんゆうびん
1953年にNHKより発表された童謡。作詞のまどみちお氏、作曲の團伊玖磨氏のお二方それぞれ素晴らしい童謡をたくさん生み出していますが、この「やぎさんゆうびん」と同じく童謡「ぞうさん」もこのお二方の作品です。
2/4拍子ですのでしっかりとこの強弱の関係を意識しましょう。
4/4拍子のフレーズ感でゆったりと歌いあげることもできますが、
個人的には軽快なリズムを保ったまま次から次へと繰り返すの楽しい曲と解釈してます。
弾き歌いする際のポイント
左手の伴奏はブンチャ系でいいのですが、右手メロディは意外と変則的なので
しっかり把握しておきましょう。
個人的には歌はウロ覚えにせず、一音ずつ音程差を感じながら練習した方がいいでしょう。
移調する場合
公式サイト楽譜の通り、ヘ長調がバランスが良いかと思います。
最高音と最低音の差が9度あるのでト長調・ハ長調に移調した際、最高音をとるか最低音をとるかバランスが難しいので注意しましょう。
ピアノ演奏に自信がないので調号の少ない曲にしたい気持ちもわかりますが、
歌もしっかり評価の基準となるので自分の声の音域はどこまででるか確認しておきましょう!
今回の楽曲ならば「幸せなら手をたたこう」では手を叩かなくてよいと書いてありますよね。どういった部分が試験に求めらるのか分析してみます!